日焼け止めのパッケージを見ると、SPF、PAと表示されています。SPFには数値、PAには+が続いて表示されていますが、これはどのような意味を持つのでしょうか。
日焼け止めのSPF、PAとは何で、意味やその効果の違い、使い分けをまとめてみました。紫外線防止効果が高いものは、皮膚にもよくないと言われています。
SPF、PAとは何か理解して、日焼け止めを正しく選んで使い分けていきましょう。
日焼け止めのSPFとは
日焼け止めで一番気になるSPFとは何か?
数値が大きいほど紫外線防止効果は高いことまでは分かりますが、この数値の持つ意味とは何なのか?
そこらへんを紐解いていきましょう。
日焼け止めのSPFとは何
SPFとは、サン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)の略で、紫外線防御指数ともいいます。
紫外線にはA派、B派、C派がありますが、C派ほとんど地表には届きません。
日焼けに関係あるのは、地上まで届くA派とB派です。
SPFは、紫外線B派(UVB)をカットする力を表しています。
紫外線B派は波長が短いため肌の真皮層にまでは届かないそうですが、肌表面にダメージを与えて赤くなる炎症を引き起こします。
日焼けで皮膚が赤くなるのはこのB派によるもので、色素沈着となりシミやソバカスの原因になります。
SPFの数値による効果の違い
日焼け止めのパッケージを見ると「SPF32」「SPF50+」と表示されています。
SPFは2〜50までありますが、50以上の場合は「50+」と表示されます。
数値が大きいほど、紫外線防止効果が高まります。
SPFは、約20分程度の間に何も付けていない肌と比べて、日焼けが始まるまでの時間を何倍に遅らせることができるかという意味です。
SPF20なら20倍遅らせることができるという意味で、20分×20=400分=6時間40分。
6時間40分までは日焼けが抑制されるということです。
SPF50なら20分×50=1000分=16時間40分も日焼けが抑制されます。
SPFの数値による使い分け
SPFの数値が高くなると紫外線防止効果も高まりますが、皮膚にも負担がかかります。
日常生活では数値の低いもので十分です。
長時間の外出や、特に海や山など行く時は数値が高めの日焼け止めクリームを塗ったり!
紫外線の強い夏なども、SPFの数値が高めの日焼け止めを塗りましょう。
また、夏は汗や皮脂で日焼け止めが流れることもあるので、塗り直しすることがベストです。
日焼け止めのPAとは
SPFより分かりにくいのがPAです。
疑問に思いながら今まで使っていたのではないでしょうか。
ここではPAとは何なのか解明していきます。
日焼け止めのPAとは何
日焼け止めに表示されているPAとは、プロテクション・グレイド・オブ・UVA(Protection Grade of UVA)の略です。
UVA防止効果指数またはUV-A防御指数とも言います。
紫外線A波( UVA )の防止効果を表すもので、+の多さがUVAに対する効果の高さを示しています。
強い方ら++++、+++、++、+の4段階に表示されます。
紫外線A波( UVA )は、肌の奥深く真皮まで届いて肌をすぐに黒くします。
肌を黒くする日焼け以外にも、シワやたるみの原因にもなります。
PAの+による効果の違い
PAは数値ではなく、プラスの数で防止効果が表示されています。
PA+ :UVA防止効果がある
PA++ :UVA防止効果がかなりある
PA+++ :UVA防止効果が非常にある
PA++++ :UVA防止効果が極めて高い
PA値による使い分け
紫外線B波は10月~2月は紫外線量が減りますが、紫外線A波は4月~8月がピークで、それ以外の月もピーク時の1/2以上の量があります。
1年を通して注意が必要です。
日常生活ならPA++で、レジャーやスポーツなどの時はPA+++を
夏などの炎天下の下ではPA++++を使用することが望ましいです。
PA値による使い分
日焼け止めクリームに記載されているSPFとPAって何でしょう。
違いを説明していきましょう。
SPF、PAの違いは?
SPFとPAを正しく理解すると、日焼け止めクリームの選びの参考になります。
SPFは、紫外線B派(UVB)を防御する力
PAは、紫外線A波( UVA )を防ぐ効果指数
短い波長のUVBは肌に炎症を引き起こす紫外線で、皮膚が赤くなりシミ、そばかすの原因になります。
長い波長のUVAは肌をすぐに黒くする紫外線で、シワ、たるみの原因になります。
SPFは皮膚が赤くなる日焼け防止、PAは皮膚が黒くなる日焼けと皮膚の老化防止に効果のある値といえます。
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まとめ
日焼け止めを使用するにあたって、正しく選ぶことは大事です。
紫外線防止効果が強すぎるものは、皮膚にもよくないことが分かっています。
使用する時季や外に出ている時間、環境などにあわせて、日焼け止めのSPF、PAは適度な数値を選んで使用しましょう。