月食は皆さんも良く知っている天体ショーです。でも、月食とはどうやって起こるのでしょうか?
月食とはどのような現象なのか、部分月食、半影月食、皆既月食の起こる仕組みをまとめています。
また、日本ではいつ部分月食、半影月食、皆既月食を見れるのか、2021年から2030年までを一覧表にしています。
月食について(種類・意味)
月食はどのようにして起こるのか説明しています。
月食とは
月食とは地球が太陽と月の間に入り、月の一部または全部が地球の影に隠されて見えなくなる現象です。
太陽の光が当たっている部分だけ輝いて見えます。
地球の影に入った部分は太陽の光が当たらなくなるため、暗くなり私たちの目には見えません。
それで、月が欠けて見えるのです。
月食が起こるのは、月が地球の太陽に対する軌道面(黄道面)に来た時です。
月食は満月のときのみ起こりますが、月の地球に対する軌道面は、地球の太陽に対する軌道面(黄道面)に対して約5.1度傾いているので、満月のたびに月食が起こるということはありません。
2023年の満月については、こちらのサイトで詳しく紹介しています。
満月の夜になると、自然と夜空を見上げてしまいます。2023年(令和5年)の満月が出る、日時や時刻はいつでしょう。 神秘的な満月、新月を見たい方は前もって知りたい情報です。2023年の満月、新月の日時、時刻、さらに月の名前を紹介します。[…]
月食の種類
月食には部分月食、半影月食、皆既月食があります。
部分月食、皆既月食は肉眼で見れますが、半影月食は注意深く観察しなければ分からないことが多いです。
2023年に起こる月食は
2023年に見れる月食は!
2023年10月29日
2023年10月29日は、部分月食です。
日本全国で見られます!!
部分月食、半影月食、皆既月食
月食の中では、皆既月食はよく知られています。
では、部分月食、半影月食はどのようなものなのでしょう。
部分月食とは
部分月食とは、月の一部分のみが地球の地球によって太陽が完全に隠された部分(本影)に入った状態です。
月の一部分のみが、地球の影に隠れます。
月食の間も欠けた状態のまま、東から西へと空の上を移動していきます。
半影月食とは
半影月食とは、月が地球の本影に入らず地球が太陽の一部を隠している部分(半影)に入った状態です。
地球が太陽の一部を隠している状態で、半影食ともいいます。
半影に入った月面部分はわずかに暗くなるだけなので、注意深く観察しなければ月食と分からない場合があります。
皆既月食とは
皆既月食とは、月全体が地球によって太陽が完全に隠された部分(本影)に入った状態です。
月全体が地球の影に隠れます。
皆既月食が起こる時間は、最高で1時間44分です。
月食はいつ起こる
日本では月食をいつ見れるのでしょう。2021年から2030年までに起こる月食を一覧表にしています。
日本で見れる月食カレンダー(2021年~2030年)
日付 | 種類 | 備考 |
2021年5月26日 | 皆既月食 | 日本全国で観測できますが、西日本では月出帯食。皆既は約14分間継続 |
2021年11月19日 | 部分月食 | 北海道・東北地方以外では月出帯食 |
2022年11月8日 | 皆既月食 | 日本全国で観測され、月食中に天王星食も起きます |
2023年10月29日 | 部分月食 | |
2025年3月14 | 部分月食 | 皆既月食ですが、日本では北海道で部分食のみ見えます |
2025年9月8日 | 皆既月食 | 日本全国で観測され、皆既は約1時間24分継続 |
2026年3月3日 | 皆既月食 | |
2027年3月21日 | 半影月食 | |
2027年7月19日 | 半影月食 | |
2028年7月7日 | 部分月食(月入帯食) | |
2029年1月1日 | 皆既月食 | |
2029年12月21日 | 皆既月食(月入帯食) | |
2030年6月16日 | 部分月食(月入帯食) | |
2030年12月10日 | 半影月食 |
まとめ
月食は1年に1回見れるか見れないかの、珍しい現象です。いつ起こるかは知っていないと、見逃すこともあります。
特に半影月食は、観測するのが難しいです。月食の日は夜空を見上げて、美しい月が欠けるのを待ちましょう。