結婚式のふくさ(袱紗)とは?種類・色の選び方・包み方・渡し方を紹介

結婚式などのお祝いの時に渡すご祝儀袋は、袱紗(ふくさ)に包んで渡すのが基本です。ただし、袱紗(ふくさ)には色や、包み方、渡し方に決まりがあります。

そこで、結婚式などの慶事の場合に、ご祝儀袋を包むふくさ(袱紗)の色の選び方、包み方、渡し方を紹介します。また、袱紗の種類も説明しています。

弔事の時とは色、包み方が違います。間違ったリすると失礼になるので、注意しなければいけません。

 

 

ふくさ(袱紗)とは

ふくさにというと四角い布を思い浮かべますが、4つのタイプがあります。

ふくさ(袱紗)とは

袱紗(ふくさ)とは絹やちりめんでできた四角い布で、無地や吉祥柄などの刺繍を施したものです。

贈り物の金品などを包んだり覆うのに使用したりしますが、元々は貴重品などが収納された箱の上に掛けられていた風呂敷でした。

現在では主に冠婚葬祭において祝儀袋包んだり、進物などの品物を包んだり覆ったりするために使用します。

袱紗(ふくさ)の種類

袱紗の種類は、風呂敷 爪付きタイプ、風呂敷 台付きタイプ、金封タイプの3つがあります。

風呂敷タイプ

何もついていない四角い布状の袱紗です。

シルク製で、裏地がついているものが多いです。

風呂敷 爪付きタイプ

袱紗が崩れないように、止めるための爪と留め糸がついている四角い布状の袱紗です。

中身を包んで爪と留め糸で、きちんと閉じられます。

風呂敷 台付きタイプ

袱紗の内側に台が付いている、四角い布状の袱紗です。

お盆に金封を置いてお渡しする正式な作法を簡略化したものです。

金封タイプ

既に袋状になっている袱紗で、中身をはさんで閉じるだけです。

開閉が簡単で、扱いやすいのが特徴です。

 

ふくさの色、包み方、渡し方

ふくさには慶事用と弔事用があるので、間違えないように気を付けましょう。

結婚式の袱紗の色

袱紗には主に結婚などのお祝いに使う慶事用と、葬儀などに使う弔事用があります。

慶事には暖色系の明るい色を使います。

赤、えんじ、オレンジ、ローズ、桃、金、紫など。

弔事には、グレーや紺、緑、うぐいす色などの寒色系が使われます。

「紫色」は、慶事と弔事どちらでも使うことができますが、「薄紫」はお祝い事でしか使えないので気を付けましょう。

濃い紫色は1つ持っていると、どんな時にでも使用できるので重宝です。

柄物や刺繍が入った袱紗も最近では見かけますが、柄物は慶事用と考えてよいです。

弔事は柄のない無地が無難です。

基本的には、慶事、弔事とも、柄のない無地の袱紗が良いとされています。

柄物が入ったものを結婚式に使用する場合は、縁起の良い扇、鶴亀、松竹梅の刺繍が施されたものが良いでしょう。

 

結婚式の袱紗の包み方

慶事の時の包み方は、爪付き袱紗、台付き袱紗も右開きになるように包むのが基本です。

爪付き袱紗、台付き袱紗

1.袱紗を開いてひし形になるように置き、爪付き袱紗の場合は爪が右にくるようにします。祝儀袋を袱紗の中央から少し左寄りのところに置きます。

2.左側を左にたたみます。

3.上、下の順で袱紗をたたんでいきます。

4.右側を左にたたみます。爪付き袱紗の場合は留め糸にひっかけたら完成です。

金封タイプ

結婚式などのお祝い事の場合は、袱紗を右開きになるように祝儀を差し込みます。

袱紗を包むときの注意

結婚式などの慶事の時の包み方は右開き、葬式などの弔事の時の包み方は左開きです。

間違えると失礼になるので注意しましょう。

 

結婚式の袱紗の渡し方

ご祝儀は渡す時まで、袱紗に包んでおきます。

渡すときに初めて開きますが、慣れていないと袱紗を使用してご祝儀を渡すのは意義と難しいものです。

渡し方の手順を説明していきます。

1.ご祝儀袋を包んでいる袱紗を取り出します。

2.自分から見て右側に開くように袱紗を持って、袱紗の右側を開きます。

3.次に下側を開きます。

4.右手で袱紗からご祝儀袋を取り出します。

5.台付き袱紗の場合は台の上に、爪付き袱紗の場合は袱紗そのものを台にして祝儀袋を載せます。

6.袱紗ごとご祝儀袋を右回しで回転させ、文字を相手が読めるような状態にして渡します。

渡す際には、お祝いの言葉を添えましょう。

ご祝儀袋は金額の数字など、決められた書き方があります。

間違えると、恥をかくことになります。

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まとめ

袱紗は慶事、弔事などの時に使います。

そうよくあることでもないので、包み方など忘れてしまうこともあります。

濃い紫色は、慶事、弔事でも使うので、1つ持っていると間違いがありません。

慶事では「おめでとうございます」、弔事では「お悔み申し上げます」の一言を添えて渡すようにしましょう。