米ぬかは、健康油として注目されている油です。
米油には、体に良い栄養成分が豊富に含まれています。健康だけでなく、美容、ダイエットにもいです。
ここでは、米油を長持ちさせる、正しい保存方法を説明しています。劣化を遅らせ、米油のもつ栄養成分とその効果を、長く維持するできます。
米油とは
米油とは、米ぬかから作られています。
厳密にいうと、玄米を白米に精製たときに出る「米ぬか」から抽出した油です。
米油は、抗酸化力が強いことで知られています。
酸化しにくいので、揚げ物や炒め物に最適な油です。
味や香りにクセがないので、どんな料理にも使用できます。
米油の栄養成分と効果効能
米油は、栄養価の高さから健康油として注目されている油です。
ビタミンE、トコトリエノール、γ-オリザノール、植物ステロールなどの栄養素が豊富に含まれていています。
ビタミンEは、大きくトコフェロールとトコトリエノールの2種類分けられます。
トコトリエノールは、トコフェロールの約50倍もの抗酸化力があると言われていて、スーパービタミンEとも呼ばれます。
また、米油には、オレイン酸が42%、リノール酸が35%とバランスよく含まれていて、酸化しやすいリノレン酸の含量が少ないため、酸化に強い油です。
■ オレイン酸
不飽和脂肪酸のオレイン酸は、油の中でも酸化しにくく、加熱料理に適しています。
血中の善玉コレステロールは下げずに、悪玉コレステロールだけを下げる作用があり、血液をサラサラにして、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防します。
■ リノール酸
不飽和脂肪酸のリノール酸は、血中のコレステロールを下げる効果があります。
しかし、善玉コレステロールだけでなく悪玉コレステロールも下げてしまいます。
■ リノレン酸
不飽和脂肪酸のリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換されます。
動脈硬化や血栓を防いだり、血圧を下げたり、血中の中性脂肪を減らす効果があります。
しかし、酸化しやすいく加熱に弱いです。
■ トコトリエノール
トコトリエノールには、強い抗酸化作用を持ちます。
抗がん作用、脳機能改善、美肌効果があります。
■ γ-オリザノール
γ-オリザノールはお米特有の天然成分で、抗酸化作用があります。
コレステロール低下したり、更年期障害の改善などの作用があります。
また、糖・脂質代謝の異常を改善し、糖尿病や肥満を予防をする効果もあります。
■ 植物ステロール
植物ステロールには、悪玉コレステロールの吸収を抑え、コレステロール低下させる作用があります。
■ フェルラ酸
ポリフェノールの1種である「フェルラ酸」には、 一般的に強い抗酸化作用がある とされています。
美白効果や紫外線をブロック、酸化を抑制する効果があります。
米油の正しい保存方法
米油は、どのように保存すると長持ちするのでしょう?
正しい保存方法は、日光の当たらない涼しい場所に置くことです。
直射日光は避けましょう。
冷蔵庫で保存しても良いですが、冷蔵庫で冷やすと白く濁ることがあります。
これは、劣化したわけでなく、米油の成分が冷えたことにより固まって、結晶化したからです。
開封前でも開封後でも、常温よりも暗所での保存がおすすめです。
米油は、冷蔵庫で保存する必要はないそうです。
一般的に、油の賞味期限は容器の種類で異なるそうです。
缶の容器は2年くらい、ペットボトルは1~1年半位です。
基本的に、開封したら容器に書かれている保存方法で、1~2ヶ月以内に早めに使い切るのがよいでしょう。
米油の処分時の見分け方
揚げ物に使用した場合、米油は加熱に強いので、他の油と比較して1~2回は多く使用できるそうです。
しかし、揚げ物料理の種類によって劣化の進み方は異なります。
油の色が濃くなったり臭いがしたり、ドロッとした感じになったら処分しましょう。
まとめ
米油は、直射日光が当たらない冷暗所において保存しましょう。
フタを開けるたびに容器内に酸素が入るの
油はフタを開けるたびに容器内に酸素が入り、酸化が進みます。
開封後はしっかりとキャップを閉めて、密閉することが大事です。