葬式のふくさ(袱紗)に適切な色・柄は?ふくさがない場合の対処法

結婚式のご祝儀や葬式の香典は、ふくさに包むのがマナーです。しかし、袱紗には様々な形や色があり、慶事用と弔事用では相応しい色や柄が違います。

ここでは、葬式の時に使用するふくさ(袱紗)は、どのような色や柄がふさわしいのか、選び方をまとめてあります。

また、ふくさがない場合は、何で代用すればよいのか対処法も説明しています。

 

 

葬式のふくさ(袱紗)の選び方

葬式の袱紗は、どんな色でも良いわけではいけません。

また、袱紗の柄にも気を付けなければ、失礼になる事があります。

ふくさ(袱紗)とは

ふくさ(袱紗)とは、結婚式のご祝儀やお葬式の香典を包むもので、絹、縮緬などに無地や刺繍を施したものです。

元々は、貴重品などを収めていた、箱の上に掛けられていた風呂敷でした。

その風呂敷が、贈答品を運ぶ時の汚れや日焼け防止として用いられるようになり、慶弔の金品を贈る時に広蓋(黒塗りの盆)と併せて用いられるようになったのが袱紗の由来です。

現在では、大切なものを包むという実用性を超えて、のし袋の水引がくずれたり香典袋にしわが付いたりすることを防ぐ目的で使われています。

袱紗(ふくさ)の種類と包む金額

袱紗には様々な形や種類があります。

包む香典の金額によって、使い分けるのが正式なマナーです。

爪付き袱紗

爪と留め糸がついている四角い布状の袱紗です。

爪が付いているので、持ち運んでいるときに袱紗が崩れにくいです。

3万円以上の金額を包むときに使います。

台付き袱紗

香典を置く台が付いている、台付きの袱紗です。

香典をお渡しする時は切手盆にのせてお渡しするのが正式なマナーで、台は切手盆の代わりとして使うこともできます。

台は、取り外し出来るようになっている場合が多いです。

台付き袱紗も、3万円以上の金額を包むときに使います。

金封袱紗

金封袱紗とは、二つ折りで袋状になっている袱紗です。

二つ折りの中にはポケットがあり、その中に香典を入れるようになっています。

袋に入れるだけで簡単で、略式の袱紗とされているため、高額な香典を包む場合には向きません。

3万円以下の金額を包むときに使います。

葬式や法事の香典の金額相場については、こちらのサイトで詳しく紹介しています。

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葬式のふくさに相応しい色

ふくさには様々な色がありますが、葬式には相応しい色があります。

選び方を間違えると、大変失礼になります。

お通夜や葬儀の場合は、寒色系の色です。

赤やオレンジ、ピンク系の暖色系では結婚式の時に使用する袱紗の色なので、慶事用の袱紗には使ってはいけません。

葬式の時などは、紺、青、グレー、深緑、深紫です。

紫の袱紗は、慶事でも弔事でも使える色とされています。

袱紗の色に迷った場合は、紫色が良いでしょう。

ただし、薄い紫色はお祝い事にしか使えないので気をつけましょう。

葬式のふくさに相応しい柄

葬式のふくさは、基本的には無地です。

結婚式などおめでたい時の慶事用には鶴亀、松竹梅の縁起のいい柄が良いとされますが、弔事用には柄が入ったものは避けましょう

ただし、家紋の入ったふくさは問題ありません。

ふくさ(袱紗)がない場合の対処法

袱紗がない場合は、どうすればよいのでしょう?

どのようなもので代用するか、対処法を説明しています。

ふくさ(袱紗)がない場合はどうする

香典は袱紗で包むのがマナーですが、もし、ふくさがなかったら、そのまま香典袋を持参しても失礼に当たるということはありません。

しかし、葬儀にはしきたりなどを重んじる風潮があるので、人によっては不快に思う人もいます。

ハンカチでも代用できるので、そのまま香典そのまま渡すことは避けた方が良いでしょう。

 ハンカチで代用する場合

袱紗を用意できなかった場合は、ハンカチや風呂敷で代用しましょう。

ただし、色は寒色系で無地のものを選びましょう。

一般的に風呂敷は大きいので、なるべく小さなものを選ぶようにします。

袱紗に包む香典袋には決められた書き方があります。香典袋の書き方については、こちらのサイトで詳しく説明しています。

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まとめ

袱紗は葬式の香典を包むものです。

何でもいいというものではなく、葬式のふくさの色や柄には正しいマナーがあります。

迷った場合は、結婚式、葬式とも使用できる紫を選ぶと良いです。

ただし、薄い紫は結婚式しか使えないので、間違えないように気を付けましょう。