新型コロナ治療薬レムデシビルが開発!いつから使用、投与される

新型コロナウイルス感染症の治療薬として、レムデシビルが開発中です。アビガンに続き、新型コロナの治療薬として注目を浴びています。

新型コロナウイルスの治療薬、レムデシビルとは一体どんな新薬なのでしょう。米医療関連ニュースサイトのSTATは、米国の臨床試験で、新型コロナウイルスに感染した患者が急速に回復したと報道しています。

新型コロナウイルス感染者に、レムデシビルが使用されるのはいつになるのでしょうか。いちから投与されることになるのでしょうか。さらに、新型コロナの治療薬として、アビガンについてもまとめてみました。

 

レムデシビルとは

レムデシビルとは、アメリカに本社のある、世界第2位の大手バイオ製薬会社であるギリアド・サイエンシズが開発した抗ウイルス薬です。

エボラ出血熱及び、マールブルグウイルス感染症の治療薬として開発を進めていましたが、これまでに承認された国や地域はありません。

新型コロナウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが見出され、追跡調査により抗ウイルス活性が明らかになりました。

 

 

レムデシビルで感染者が回復

4月16日に報道されたSTATによると、シカゴ大医学部による治験で、重症の113人を含む125人の新型コロナ患者を対象としてレムデシビルを毎日投与。

すると、発熱や呼吸器症状が著しく改善し、1週間以内にほぼ全ての患者が退院し、死亡したのは2人のみだったといいます。

ギリアド・サイエンシズはSTATに対し、「進行中の治験のデータが利用可能になることを楽しみにしている」と述べ。

トランプ大統領は先月、レムデシビルについて有望な治療薬になり得ると「非常に良い結果が得られたようだ」と述べていました。

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日本でもレムデシビルの治療が始まる

レムデシビルは現在、米国(NIAID主導)で医師主導臨床試験が行われています。

日本でも国立国際医療研究センター(厚生労働省所管の国立研究開発法人)が、NIAID主導の臨床試験に参加する形で、レムデシビルの臨床試験を進めています。

ギリアド・サイエンシズは4月14日、抗ウイルス薬「レムデシビル」の第3相臨床試験で、中等度・重度の新型コロナウイルス感染症を対象とした、国内患者に投与を開始したと発表。

横浜市立市民病院など、国内の3つの医療機関が参加。

重度患者400例を対象としたデータを、4月中にも公表する見通しとされています。

 

 

レムデシビルいつから使用(投与)

NIAID主導の試験は、5月にデータが得られる見込みだといいます。

またこれとは別に、ギリアド・サイエンシズが日本を含む世界各国で臨床第3相試験を実施しています。

レムデシビルの効果についてさらに多くのデータを集めるため、ギリアド・サイエンシズはこれまでの治験とは別に、新たに横浜市立市民病院など国内の3つの医療機関と連携。

新型コロナウイルスの患者への薬の投与を行う治験を4月14日から始め、重症患者対象の試験結果は4月中に、中等症患者対象の試験の結果は5月に得られる予定とされています。

中国でも医師主導の治験が行われていましたが、登録症例が不足のため中止となりました。

「ギリアド社」日本法人の表雅之開発本部長は「来月中には、有効性に関するデータが一定程度得られる見込み」としています。

 

 

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アビガンとは

アビガン(ファビピラビル)とは、富士フィルム富山化学株式会社が開発した、新型インフルエンザ治療薬です。

2014年3月、国内での製造販売が承認されました。

アビガンは初期胚の致死及び催奇形性が確認されていることから、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には使用不可。

男性も、精子に影響が出るリスクがあります。

 

 

アビガンの新型コロナウイルスに対しての効果

中国で、発症7日以内の入院患者35人に対して、アビガンと同じ主成分の薬を14日間投与。

同じ条件で、抗HIV薬を投与した45人と効果を比較。

その結果、アビガンは平均4日で上気道部からウイルスが検出されなくなりましたが、抗HIV薬では平均11日と、差が出ました。

さらに、胸部CT画像での症状の改善が認められたのは、アビガンが投与された患者が91.4%

それに対して、抗HIV剤が投与された患者は62.2%でした。

副作用が認められた患者も、アビガンの方が少なかったといいます。

 

アビガンの生産

3月28日の記者会見で、安倍晋三首相は「新型コロナウイルスの治療薬として正式承認するにあたって必要となるプロセスを開始する」と表明。

4月7日の会見で「すでに120例を超える投与が行われ、症状改善に効果が出ているとの報告も受けている」

加藤厚労相は4月13日に、「当初は120人だったが今の段階では300人を超える症例がそれぞれの医療機関で展開されている」

日本政府は2020年度中にアビガンの備蓄を、現在の最大3倍にあたる200万人分に増やす方針で、各国への無償供与も実施し、治験を後押し。

富士フイルムは3月上旬にアビガンの生産を再開し、政府の要請を受けて増産の準備を進めています。

 

新型コロナウイルス感染症 治療薬はいつ

富士フイルム富山化学は、アビガンの増産に既に、着手しています。

7月には月間約10万人分、9月には月間30万人分を生産できるようになる見込みです。

日本政府からの要請を受けて、国内で唯一、アビガンの原料であるマロン酸ジメチルを生産しているデンカは5月から生産を再開する予定。

カネカも、アビガンの原薬供給を7月から開始させます。

レムデシビルの重症患者対象の試験結果は4月中に、中等症患者対象の試験の結果は5月に得られる予定とされ、その結果で承認される見込みとなるでしょう。

まとめ

現在、新型コロナウイルス感染症の治療薬に関する研究が進んでいます。新型コロナウイルス感染症の治療薬にはレムデシビルの他に、「アビガン」「カレトラ」「シクレソニド」があります。

シクレソニドは国立国際医療研究センターも臨床研究を計画しています。治療薬が、早く患者に投与される日が近いことを期待して待ちましょう。